スカイラインGT-R…BNR32、BCNR33、BNR34に搭載される日産最強エンジンRB26DETTに更なる可能性を与えるために。RB26DETTに連続可変バルブタイミング機構を組み込み、全回転域でパワーアップ、トルクの向上を果たすHKS V CAM SYSTEM（Vカム）をご紹介いたします。

エンジンの特性を決定付ける要素の1つが、吸排気バルブの開閉時期、すなわちバルブタイミング（バルタイ）です。最適なバルブタイミングはエンジンの回転域や負荷により変化するものなのですが、RB26DETTはバルブタイミングが固定であり、ある回転域で最適な吸気効率・燃焼効率・排気効率が引き出せるバルブタイミングに調整したとしても、別の回転域では効率が悪化し、パワーダウンやトルクの低下を招いてしまいます。つまり、全回転域でベストセッティングを引き出すことは不可能であり、特定の回転域でのみ最高の性能を得るか、平均的に見てベターなセッティングに留めるか、のどちらかしか選択肢がありません。

これを解決し、RB26DETTに更なる可能性を提供するのが、可変バルブタイミング化です。

HKSの『Vカム』（HKS V-CAM SYSTEM）は、RB26DETTのインテーク側を連続可変バルブタイミング化させ、従来固定であったバルブタイミングをエンジンの回転数や負荷に応じて最適なバルブタイミングに変化させることで全回転域で効率が増し、固定式ではなし得なかったパワーとトルクを引き出すことができるようになります。これにより、街乗りではより乗りやすく、サーキットではより速いエンジンに仕上げることができます。また、副次効果として燃費の向上や排ガスのクリーン化も期待できます。

Vカムは、ノーマルのRB26DETTに組み込むことで排気量アップに匹敵する効果を与えられますが、Vカムを2.8リッター化（HKS キャパシティアップグレードキット）と組み合わせると脅威的な性能が得られます。OKレーシングでは、2.8リッター＋Vカム仕様の製作も承っております。