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これらはあくまで一例です。スポーツカー、チューニングカーだけではなく、ノーマル車、軽自動車、セダン、ミニバンなど、普通自動車の整備やチューニング、オーバーホール以外のご依頼も、確かな技術と知識を用いて確実に仕上げております。
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CAR > S15 SILVIA Production diary
現在製作中のデモカー
S15シルビアの製作日記です。
どんな車に仕上がるのでしょうか?
<初めて読む方は、「第1回」からご覧ください>
※ホームページ更新する時間が全くなかったので、走行会後の日記になります※
(実際は走行会前にこれらの作業を行っています)
前回の走行会時、S15シルビアは8,000rpmをリミットに設定しておいたのですが、
谷口選手は、しっかりと上限の8,000rpmを回しているではないですか!
これでは、いつロッカーアームが脱落してもおかしくないですよね…。
では、9,000rpm回るエンジンを製作しちゃいましょう!!
なんて言ってみたものの、この時点で走行会1ヶ月前でして、間に合わなくなると最悪なので
もう1度別のエンジンで1から(更にパワーアップさせて)製作し直します。
そんなこんなで、前回同様時間がありませんが、クランクシャフトやクランクプーリーなどの
ダイナミックバランスから行いました。
バランス取り後のクランクシャフトの図
今回も当然鍛造ピストン、H断面コンロッドを使用します。
コイツを新エンジンに組み込みます。
その後、ピストン、コンロッドなどのエンジン内部の各種パーツの重量合わせをしておきます。
前回は時間もなく純正メタルでしたので、今回はnismoメタルを採用します。
勿論、純正よりも耐久性があります。9,000回転のドリフト走行はかなり過酷です。
当然メタルクリアランスは ダイアルゲージにて精密に測定。
組付け後の状態。
今回ヘッドチューンですが9,000rpm回すという事なので
バルブガイドは東名パワードのリン青銅を採用しました。
純正ではどうしても、ハイパワーエンジンに求められる強度と熱伝導率が低い為に
高回転・高負荷でガイドにガタがでたり、割れ欠けが出てしまうからです。
ちょっと見難いですが、バルブガイドは熱伝導性の良いリン青銅です。
そしてバルブシートカットを行いました。この作業をやるとやらないとでは
エンジンパワーに顕著に差がでます。しっかりと圧縮してもらう為にも大切な作業です。
ヘッド側もスキッシュエリアの加工を行い、圧縮比を測定調整します。
当然4箇所全て同じ容積にします。
同時にポート研磨も行いました。
光の加減で見難いですが、ポート研磨もバッチリです♪
これでハイブーストに耐えつつ、街乗りでも気にならない程度の低速トルクを確保します。
メタルガスケットは燃焼室加工の為、1ミリのメタルヘッドガスケットを選択しました。
さて、SRエンジンの泣き所の1つである高回転をどのように対策するかですが…。
前回走行会でお世話になったHKSさんのHEAD SYSTEM
STEP3に決定しました。
D1でテストを繰り返し信頼のあるHEAD SYSTEM
(強化バルブスプリング+ブラックコートロッカーアーム+バルブスプリングリテーナー+ステムシール)
と東名パワードのラッシュキラーセットを組みました。
今回のカムですが、HKSさんに264°のカムを注文したのですが、どうしても納期が間に合わず
カムも今回は東名パワード製品を選びました。
カムの作用角やリフト量などかなり迷いましたが、9,000rpm回すならば270°の方が
高回転でパワーがついてくるかな…と思い、IN・EXともに作用角270°リフト12.5を選択してみました。
(このハイカムの作用角が影響して低速が無くなるのが怖い所ですが…)
今回はIN側もバルブタイミングを…という事でオートプロデュース・ボスさんの
NVCS対応のバルタイギアを選択しました。
EX側は東名パワード製品です。
また、チューンせずともSRには必須パーツとも言える、ロッカーアームストッパーも当然組み付けています。
これがないと、高回転時にロッカーアームが脱落し、エンジンブローする危険性が高くなります。
純正でもウィークポイントとなる問題だけに、9,000rpm回すのであれば、絶対に忘れてはならないパーツです。
SRエンジンには必要不可欠なロッカーアームストッパー組み込みの図
9,000rpmまで回せるようなハイチューンエンジンを製作する場合、その過酷な状況に耐える為に
純正エンジンの抱える様々なウィークポイントの対策しなければなりません。
SRの抱える有名なウィークポイントの1つに、オイルブロックがあります。
オイルクーラー等のアフターパーツ装着車では、オイルブロックが純正ですと、
衝撃が加わった時などに、その取り付けボルトが根元から折れる事があります。
当社のS15は、前回までの仕様と比べて、上限をさらに1,000rpm高める過酷な状況に晒す他、
ドリフトのような激しい走行をさせる為に、オイルブロックが折損する可能性が高くなった為
これをTOMEIの対策品に変更しました。
信頼のTOMEI製オイルブロック。ゴールドアルマイトが綺麗です。
そんなこんなで、何とかエンジン完成!!
ジャーン!!新エンジンのお披露目です。
なお、この時点で走行会10日前でした…。
時間がないので、さっさと元のエンジンを降ろし、完成した新エンジンに載せかえしました。
ちなみに、タービンは以前と同様TRUSTを、そのまま使います。
この時点で走行会まで1週間…。
他のお客様の車も製作しながらの作業でしたので、思うように仕事が捗りませんでした。
さらに追い討ちのごとく、慣らし運転の時間がありません…(涙)
とりあえず丸1日アイドリングでエンジンを始動させておきました。
街乗り出来る程度のセッティングを行い 慣らし運転+軽くセッティング。
…この時点で走行会前日…今回も非常に切羽詰った状況なのがよく解ります(汗)
多分、私達はこういったギリギリの感覚というか、スリルが好きなんでしょうな(笑)
(こんな事言ってますが、時間が無くとも手抜きは一切していませんし、雑に扱う事もしていません。)
何とかその日の通常業務が終わりましたので、シルビアは残業して軽くセッティングをとりましたが
こんなもんでセッティングが完了するはずがありません。
「時間が無い…サーキットに行く途中でやるしかない…(汗)」
そして走行会当日…。
その様子は当日の走行会レポートにて!!
ご期待ください!
エンジン製作後の走行会レポートはこちら!
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