GR86（ZN8）は元の構造が非常によくできており、セッティングもかなり煮詰められています。そのため、パーツ交換が伴わないフルノーマル状態のGR86ではECU現車セッティングを施しても大きな伸びしろはさほど期待はできなかったりします。

しかしながらGR86の純正エキゾーストでも改善の余地が多少残されており、フルノーマルのGR86であってもECU現車セッティングによって約20馬力のアップが見込めます。



今回コンピュータ（ECU）現車セッティングを行ったGR86では、ダイナパックで計測したところECUチューン前が204馬力、トルクは23.2kgm（係数は1）でした。

このGR86に対してEcuTekを用いてECUチューンを施すと、223.5馬力、トルク24.9kgm（ダイナパック測定値、係数は1）という結果になりました。



OKレーシングで採用しているダイナパックは、ハブ直結で計測するため正確な値を得られる反面でローラー式シャーシダイナモより厳しい計測値になりがちです。また、正確性を重視するため係数（TCF）は必ず1で計測しておりさらに厳しい数値になります。
GR86ではフルノーマルとECUチューン後の差を比較すると僅かな差に見えてしまいますが、上がり幅を参考にすると現車セッティングによる改善の効果は出たことがわかります。


ただし、フルノーマルではGR86の特性ともいえる中間トルクの落ち込みは大きく改善させることが難しいため、吸排気系チューンを行ってからのECU現車セッティングが望ましいです。
OKレーシングではGR86 A'PEXiフルエキゾースト（純正エキマニの交換）を伴う現車セッティングを推奨しております。

また、よりリーズナブルにGR86のアクセルの違和感（ギクシャク感）を無くしスムーズにエンジンを回せるようにするメニュー（GR86スルットルチューン）もご用意しており、フルノーマルのGR86はこちらをお勧めしております。